まほろば奇譚とは?

まほろば奇譚とは、現代の闇で繰り広げられる、特殊な能力を振るい害をなす<獣>達と、
それに抗する力を持つ<能力者>達との戦いを描いた伝奇RPGです。
「クトゥルフの呼び声」や「エルリック!」などを参考として、技能などの判定をパーセンテージロール
で行います。また、豊富な術法、特殊能力によって、キャラクターイメージを膨らませることができます。
本来なら敵として戦う<獣>もプレイヤーキャラクターとしてプレイすることも特徴の一つです。

<はじまり>

 遙か昔、この世がまだ<まほろば>と呼ばれた原初の刻。
そこにまだ知恵をもつ<ヒト>は存在していなかった。しかし、環境に耐えうるためか、
進化の必然か、この世界に<ヒト>は誕生した。<ヒト>は自らに無い力を知恵で補って
いった。
 だが、知恵を持つことで負の感情もまた生まれ始める。そして、それが形を成し、
<獣>を生み出した。<獣>は<ヒト>よりも遙かに原初に近く、肉体的にも<ヒト>を
上回っていた。
 <ヒト>の負の感情を喰らう存在である<獣>は、<ヒト>を駆逐しようとし始める。
<ヒト>も自らの知恵をもって対抗しようとした。しかし、力の差は歴然だった。
 だが、そのとき何処からか<ヒト>より進化した存在、すなわち<人間>が現た。そして
<ヒト>に力を教えた。それが<術法>である。
 <ヒト>は<人間>より力を教わることで<人間>へと進化した。そして、<人間>達は
<獣>を駆逐し、自分たちの繁栄を築き上げたのである。
 <ヒト>に<術法>を授けた最初の<人間>は、現在では神話や昔話の中だけにその姿を
残し、駆逐された<獣>は、肉体を失い精神だけの存在となるが、この世にとどまり、負の
感情が強くなるごとにその力を使い、この世に発生し続けることになる…。

 それから長い年月を経た現代、<人間>はさらに知恵を用いることで自分たちの生活を
潤していく。しかしそれは知恵に頼り、自らの力を失っていくという結果を招いた。
 そして、知恵と精神の成長の差が、負の感情を生み出し、<獣>の現出を招き始めた。
 その中で、原初の刻から脈々と<人間>として得た<術法>の力を使い、<獣>と戦い続
けて来た<能力者>達もいる。この現代の闇で、また<獣>と<人間>との壮絶な戦いが、
いま始まろうとしていた…。




<獣>

 もっとも原初の存在に近いもの、それが獣です。世界各地では、悪魔や怪物、妖怪、妖魔など
と呼ばれています。獣は人間がまだ<ヒト>だったときに現れ、<ヒト>と激しい戦いを繰り広げ
ました。
 最初の<人間>の登場と、彼らが教えた<術法>によって表からは消えましたが、人々の心に
憎しみや悲しみ、怒りや恐怖など負の感情があふれると、そのたびに現れ人々を苦しめ続けてき
ました。
 獣は元々精神体としてこの世界に常に存在していますが、普段は見ることもさわることもできず、
能力者でさえ認識することはできません。しかし、人々の負の感情が集まる場所や、人間の強い
感情を受けることで、肉体を持ち、この世界に具現化するのです。
 獣は元が精神体であるため、何かを食べる、眠るなどの肉体的な欲求は全くありません。しかし、
負の感情によって具現化するために、人間などの生物を異常なまでに憎悪しています。
 能力者達が戦っているのはこのような獣ですが、同じ獣でも、獣の持つ憎悪の念に駆られること
なく社会で人間達や能力者達とも共存している獣も少数ですが存在しています。このような獣は
能力者や人間と力を合わせたり、または単独で獣と戦います。しかし、社会と共存している獣は、
人間などを憎悪している獣からは裏切り者とされ、常にその命を狙われることになります。
 獣は、老化による死というものがなく、外傷や病気などで自分の肉体が滅びたときに、また元の
精神体に戻ります。そのため、過去の歴史で倒された獣が、再度現れる場合も有ります。


<特殊能力>
 特殊能力とは、<獣>が振るう様々な力の総称です。例えば、火を吹いたり、電撃を飛ばしたりと
いったものから、複数の腕を使えたり、空を飛ぶことができる翼が生えたりと、外見的な特徴も特殊
能力となります。
 特殊能力には、<常備型>と<発動型>があります。<常備型>特殊能力は、前述の複数の腕や、
翼が生える、など外見的な特徴と嗅覚や視覚を強化する、など肉体的な能力です。
 また<発動型>特殊能力は、火を吹いたり、電撃を飛ばしたり、というような力です。
 この特殊能力は、戦いに使用する事はもちろんですが、<獣>の特徴を現すこともできます。例えば、
蜘蛛のような<獣>を作成する場合には、複数の足を持ち、壁面や天井を自由に移動でき、糸で相手を
絡みとる、といった特殊能力を取得することで表現できます。



<能力者>
 能力者とは、普通の人には無い力を持っています。能力者は、神や仏の力を振るい、神秘の力「気」を使い
こなし、魔の術を極め、それらを用いて<獣>と戦うことを宿命づけられているといえます。
 能力者達が<術法>と呼ぶこの力は、この世界に<獣>が現れ、猛威を振るった時に現れた最初の
<人間>の末裔や、最初の<人間>から力を学んだ人々の末裔が持つ力です。
 このような能力者達は、普段は一般の人たちと同じように生活していて、能力者としての力を使うことは
ほとんどありません。ですが、獣に苦しめられている人たちのためなら惜しみなくその力を使います。
 能力者には、「気功」を使いこなす<気功師>、日本古来の神の力を使う<神官>、仏の力を借りて魔を
討つ<法師>、平安より伝わる陰陽五行を駆使し、また<獣>を自らの<式神>として操る<陰陽師>、
偉大なる神の奇跡の代行者たる<司祭>、西洋に古くから伝わる魔の術を極めた<魔術師>がいます。
 一般の人たちには知られてはいませんが、能力者達が集まって作られた組織も世界各地にあります。
また、社会や人間達を憎悪し、<獣>に力を貸す能力者も存在します。



<術法>
 能力者が、それぞれの系統ごとに使用できる、術(すべ)です。これは、最初の<人間>から学び、それが
様々な形に分化していったものです。術法には、<気功師>が修得できる<気功術>、<神官>が修得
できる<神通力>、<法師>が修得できる<法術>、<陰陽師>が修得できる<陰陽術>、<司祭>が
修得できる<神聖術>、<魔術師>が修得できる<魔術>があります。

 <気功術>は、使用した能力者の防御力を上昇させたり、自らの攻撃力を上昇させたり、素早さを上昇させ
たりと、非常に戦闘を行う上で有利にするための術法が多くあります。また、敵の動きを封じるなど、戦う敵の
戦闘能力を奪う術法にも優れています。戦闘では、常に正面で戦うことになるでしょう。ただし、捜索や探知する
ための術法は少なくなっています。

 <神通力>は、<気功術>についで強力な攻撃力を誇ります。<気功術>のような、能力者自身を強化する
術法よりも強力な攻撃術法を飛ばし、敵を倒す術法が多くなっています。また、戦いで使用する武器を強化したり、
それを媒体にした強力な術法を使用することもできます。ある程度の治療や防御もこなせるので、中衛の要と
なります。

 <法術>は、どのような場面でも対応できるような、幅広い術法を修得することができます。ですが、様々な状況
に対応できるぶん、ある程度以上の力を発揮することはありません。どの術法を修得するかによって、前衛、中衛、
後衛のどのポジションでも活躍することができるでしょう。

 <陰陽術>は、数が他の系統に比べると少なくなっていますが、その分、<式神>を創造することができます。
<式神>は、精神体の<獣>を召還し、自らの忠実な使い魔として使います。そのため<式神>は、<獣>の
<特殊能力>を取得することが出来、どのような<特殊能力>を取得するかで、どのような状況に対応できるかが
決まると言って良いでしょう。ただし、<式神>を召還している間、その能力者は<術法>などに対してやや不利に
なってしまいます。

 <神聖術>は、回復術法が非常に豊富です。負傷から病気、精神的な状態まで回復させることができます。
さらには、死者も蘇生させることができます。ただし、攻撃面に関しては、それほど豊富ではありません。そのため、
強力なバックアップとして後衛を担う事になるでしょう。

 <魔術>は、全体的に見ると、物体に対して力を付与する術法に長けています。それ以外の術法は、
使いどころが難しくなっています。逆を言えば、使用する状況によっては、他の系統をも凌ぐ力を発揮できる、
ということもあります。ですが、やはり<魔術>の最大の特徴は、様々な物品に対して力を付与することで発揮
されます。自ら前衛に出ることもできますが、後衛にいて前衛のバックアップを行うのが適しています。


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